05
そこから離れてから、真宵はバッグから端末を取り出した。
「きちんと動いています。気付かれてはいないようですね」
「良かった。じゃあ、ひとまずは成功だね」
取り付けたのは小型の発信機だ。
例え見付かっても、中々そうとは気付かれないだろう。
「これでいつもと違う動きがあれば、分かる筈だ」
「はい」
あの男は、モナダが成り代わっていると確認されている。
本物の彼の子供が異変に気付いたのだ。
そして自分は父親の振りをしているモノの元を飛び出し、アースに志願した。
「……偽物だとしても、面影はあったね」
情報をくれた時の顔を思い出しながら、至聖が低く言った。
真宵は黙ったままで目を伏せる。
例え違うと分かっていても、似ているから。
どうしても、重ねてしまう。
惑わされては終わりだと、分かっているけれど。
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Reservoir Amulet