07
「……っ」
息を飲んでから動いた至聖より、隣の真宵の方が早かった。
身に付けていた銃を握り、構えて撃つ。
的確に額を撃たれたモノは、ゆっくりと倒れた。
そして、緑の塊と化して行く。
じわじわと血のように広がる液体も、深い緑をしている。
「外見に惑わされず、迷わずに倒さねばならない。そう私に言ったのは、誰でしたか」
銃を下ろした真宵が、落ち着いた声で言う。
「……ごめん」
「私に謝罪は不要です」
それだけ告げて支部に報告を始めた真宵を見詰める。
本当に、何をやっているのだろう。
以前彼女に、偉そうにお説教したのは自分なのに。
あの時瞬時によぎった考えに、動きが止まってしまうなんて。
深い緑のモノを見やって、自嘲の笑みを隠すように自分の前髪に触れる。
覚悟なら、とうに決めた。
今更迷いなど入り込む余地は無い。
それなのに、一瞬の思考はさざ波となって胸に残った。
あれが自分の前に現れたのは、きっと偶然ではない。
遠からずやって来る、全てが明らかになる時。
その時に、いつも通り笑っていられるだろうか。
もう、傷も痛みも充分だ。
何の跡もいらない。
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Reservoir Amulet