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支部に着き、ラウンジのドアを開ける。

「お帰り」

「……常々思ってたんだが」

顔を上げて迎えた悠也の後に、燎が深刻そうな顔で口を開く。

「この部屋を、ラウンジなんて洒落た呼び方をするのはおかしくないか?」

「いきなりどうでもいい話題を振らないでくれないかな」

苦笑を浮かべた至聖を無視して、真宵はつかつかとテーブルに歩み寄る。

「報告はお聞きですね?」

「ああ」

卓が腕組みをして頷くと、一気に室内の空気が張り詰めた。

「目の前にモナダが現れ、華原君の姿を模写されたと」

「はい」

「写されて無事でいるなんて滅多に無いぜ。良かったな、何事も無くて」

「うん。良かった」

頷いた悠也は、立ち上がって真宵の頭を撫でる。

「……どうも」

複雑そうな顔をしながらも、真宵は特に何も言わずに話を進めた。

「警告だと思いますか?」

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