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「向こうが、此処が我々の要だと気付いていると?」

「だとすると、まずいよな。こっちは気付かれない内に準備を整えて一気に落とそうとしてるってのに」

「至聖は、どう思う?」

悠也が、先程から黙っている至聖に話を向けた。

至聖は少ししてから答える。

「確かな事は分からないし、このまま準備を進めるのが良いかと。きっと」

そこで言葉を止めた至聖は、ふっと息をついて続けた。

「きっと、そうする事で見えて来るものもあるでしょう」

「そうだな」

卓が頷いて、真剣な表情の皆を見渡した。

「これからは他の支部との連携を更に強くしながら、準備を早める。もっと忙しくなるぞ」

「はい」

返事をして一斉に動き出す様子を見ながら、至聖は再度溜息をつく。

このまま進めば、見えて来るものがある。

そして、その時にはきっと。

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