07
冷静に頭を下げた真宵の横で、卓は反応を楽しむように皆を見回す。
「おや、どうしたのだね。固まっているようだが」
「いや……そりゃ、だって」
「女性だなんて聞いていませんでしたから。冴凪さんも、人が悪いなあ」
慌てて言いかけた燎の後に、至聖が笑顔を浮かべて続ける。
先に知っていた悠也だけは、何も言わずに見守っている。
「私は男だなどと一言も言っていないがね。とにかく、彼女はこれから君と組んで仕事をしてもらう。最初は分からない事ばかりだろうから、面倒を見てあげてくれたまえ」
「はい、分かりました」
頷いて立ち上がり、真宵に片手を差し出す。
「五十嵐(いがらし)至聖です。これから宜しく、華原さん」
「……こちらこそ」
真宵はそう答えて手を握り返したが、すぐ後に付け足す。
「最初に申し上げておきますが、私、貴方みたいなちゃらちゃらした人は大っ嫌いですから」
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Reservoir Amulet