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冷静に頭を下げた真宵の横で、卓は反応を楽しむように皆を見回す。

「おや、どうしたのだね。固まっているようだが」

「いや……そりゃ、だって」

「女性だなんて聞いていませんでしたから。冴凪さんも、人が悪いなあ」 

慌てて言いかけた燎の後に、至聖が笑顔を浮かべて続ける。

先に知っていた悠也だけは、何も言わずに見守っている。

「私は男だなどと一言も言っていないがね。とにかく、彼女はこれから君と組んで仕事をしてもらう。最初は分からない事ばかりだろうから、面倒を見てあげてくれたまえ」

「はい、分かりました」

頷いて立ち上がり、真宵に片手を差し出す。

「五十嵐(いがらし)至聖です。これから宜しく、華原さん」

「……こちらこそ」

真宵はそう答えて手を握り返したが、すぐ後に付け足す。

「最初に申し上げておきますが、私、貴方みたいなちゃらちゃらした人は大っ嫌いですから」

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