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数日が経った。

第二支部は相変わらず少人数で忙しくまわっていたが、その中で気になる情報が入って来た。

「……五十嵐君。帰って来て早々悪いが」

「はい、何ですか?冴凪さん」

いつものように笑顔で応じる至聖に、卓は珍しく歯切れの悪い口調で言う。

「昨夜、君は何処にいたかね?」

「昨夜ですか?途中まで仕事で外に出ていましたけど、その後は部屋に……」

「間違い無いね?」

「はい」

不思議そうに答える至聖の横から、真宵が口を挟んだ。

「五十嵐さんの仰る事は本当です。外にいる間はずっと私と一緒でしたし、帰ってからも部屋にいたのは間違いありません」

「やけに断言するようだが」

「隣の部屋に私もいましたから。出入りしたなら気付いたでしょう」

「眠っていて気付かなかったかもしれないだろう」

切り返された真宵は、首を振ってきっぱりと言い放つ。

「有り得ません。これを見て下さい」

発信機の反応を見る端末を取り出して示す。

その反応の中の一つは、まさにこの部屋に発信機を付けられた者がいる事を表していた。

「昨夜の分のデータは残っています。五十嵐さんの話に嘘はありません」

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