06
その時、唐突に真宵が目を覚ました。
「あ、華原さん」
「……っ」
思い切り見られていたと気付いた真宵は、息を飲んで勢い良く立ち上がろうとした。
「えっ、わっ」
同じ勢いで手錠を引っ張られた至聖がバランスを崩し、もたれていた資料の壁ごと真宵の方へ倒れ込む。
どさどさという音が辺りに響き、甘い香りが鼻をかすめた。
柔らかく温かなものが、すぐ下にある。
状況をよく理解出来ないまま視線を動かし、そのまま硬直してしまう。
吐息が触れ合う程の距離に、真宵の顔がある。
普段あまり感情を表に出さない真宵も、今はさすがに驚いた表情をしていた。
「…………」
お互いにどうしたら良いのか分からないまま沈黙が降りた時、資料室のドアが開いた。
「どうしたの?何か凄い音がしたけど」
様子を見に来た里沙が、床に倒れ込む二人の姿を見て目を見張る。
「あっ、ごめんなさい!続けて続けて!」
里沙は慌てて目を逸らし、大急ぎで出て行った。
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Reservoir Amulet