07
ドアが閉まったところで、ようやく我に返る。
「ご、ごめん!華原さん、立てる?」
真宵の上から退いて手を差し出すと、驚く程素直に手が重ねられた。
「あ、はい。こちらこそ、すみません」
「……華原さん?大丈夫?」
いつもと違う反応に、頭でも打ったかと問い掛ける。
すると真宵は、今気付いたようにぱっと手を引いた。
「……っ、大丈夫です」
「そうか、ならいいんだ」
それきり会話が途切れる。
何だか気まずい。
そう思った時、控え目にドアがノックされた。
「あのー、お二人さん。私、咄嗟に続けてなんて言っちゃったけど。実は緊急の連絡が入ったのよ。邪魔して悪いけど、開けていいかしら?」
遠慮がちな里沙の言葉に、至聖が応じる。
「はい。どうぞ」
「本当にいいの?ちゃんと服は着てるでしょうね?」
「当たり前でしょう!さっきのは事故ですよ」
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Reservoir Amulet