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全く気を許した気配の無い真宵と共に至聖が出て行くと、張り詰めた空気が急に緩む。

「はー、また凄い娘が入って来たもんだな」

やれやれといった調子で、燎が息を吐き出す。

「冴凪さん。あの娘、一体何者なんです?こんなところに入って来るなんて、訳有りなんじゃないですか?」 

「さて、私は他人のプライベートには干渉しない性質なのでね。気になるなら、本人に直接訊くと良い」

何事も無かったかのように、卓は淡々と答えた。

「本人にって……」

燎は頭を抱えて続ける。

「あの可愛い顔で『大っ嫌い』とか言われたら、俺、ショックで寝込みますよ」

「見た目と中身のギャップにときめけばいいんじゃない?」

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