夢の狭間.04
三人で手分けをして掃除を続け、気付けば人工の夕焼けが廊下を照らしていた。
「残るはこの部屋だけか」
「海斗の部屋ですね」
ドアの前で、マイヤが戸惑いがちに尋ねる。
「あの、勝手に入って良いんでしょうか」
「ええ、問題無いでしょう」
「海斗の部屋は物凄く散らかってるからな。マイヤが来る前も、時々強制的に掃除をしていた位だ」
「はあ、そうなんですか」
「では、開けますよ」
要がその場を代表し、やや緊張した面持ちでドアノブに手を掛ける。
「……うわあ」
後ろから覗き込んだマイヤは、思わず声を上げた。
「想像を絶する光景だな」
「凄いですねえ、相変わらず」
覚悟を決めて中に踏み込み、手近なものから片付けながら要が感心したように言う。
「海斗はいつも期待を裏切りませんね」
「これを見ると、俺の部屋なんてまだまだ可愛いもんだって思うな」
机の上に散らばる雑誌や新聞の切り抜きを纏めていたマイヤは、ふと手を止めた。
「此処にあるのは全て、都市庁に関する記事ばかりです。海斗さん、やはり都市庁の事を調べているんですね」
「彼も一応記者ですからね。真実の為なら何でもやるんでしょう」
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