夢の狭間.07
やがて地震は収まり、シズマがそっとマイヤを離した。
「大丈夫か、マイヤ」
「はい。有り難うございました」
「……すみませんが、少しは僕のことも心配してもらえませんか」
あちこちぶつけたところをさすりながら、要が言う。
「ああ要、大丈夫だったか?」
「大丈夫な訳無いでしょう。上から巨大な壺が降って来た時は死ぬかと思いましたよ」
「……?」
そこでふと、マイヤが辺りを見回した。
「どうかしたか?」
「あ、いえ。今、何か声が聞こえたような……」
「声?」
要も訝しげに部屋の中を見回す。
すると部屋の奥の方から、確かに呻き声のようなものが聞こえて来た。
シズマが考えるように額に手を当てる。
「この声は、海斗だな」
「ええ!?まさか海斗さん、この中にいるんですか?」
「仕事だと言って明け方頃帰って来たんですが、てっきりまた出掛けたと思っていました」
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Reservoir Amulet