熱.11
どうか幸せに。
どうか、広い場所で笑っていて。
あの日願った事は、今も変わらないから。
「マイヤさんの様子はどうですか?」
要が心配そうに尋ねた。
「もう熱も落ち着いた。明日には元気になるだろう」
シズマはソファに腰を下ろしながら、探るような瞳で二人を見る。
「何かあったのか」
「まあね。ほら、これ見てみなよ」
海斗がテーブルに置いた新聞を広げ、一面の記事を読んだシズマが笑みを浮かべる。
「へえ。面白いな」
「笑い事じゃありませんよ」
「随分大々的に報じてくれてるから、これじゃすぐに有名人になるな」
そう言いながら新聞を投げ出す。
そこには指名手配の写真と共に四人の名、シズマ・ジェイ・ルシード、マイヤ・セレイン・ジェス、翡翠要、そして広瀬海斗と記されていた。
「でっち上げも、此処まで来ると感心しちゃうね」
「遂に都市庁も手段を選ばなくなりましたね」
「ま、シズマの場合は書いてある事は当たらずとも遠からずってところだと思うけどね」
「海斗、お前の悪事を全部書かれなくて良かったな」
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Reservoir Amulet