熱.13
四人は場所を変え、マイヤの部屋でパソコンを囲んでいた。
パソコンの正面に座るマイヤが、キーボードを操作する。
「これが、私が調べた都市庁に関する全データです」
画面に映ったのは、都市庁の施設の見取り図だった。
「凄いな。マイヤちゃん、よくこんなに調べたね」
「父が遺した記録にも、かなり助けられましたから」
シズマは後ろからマイヤの肩に手を置き、見取り図の中心を指で示した。
「シードジェスエネルギーを作り出す機械があるのは此処だな。都市庁の最深部だ。都市庁に勤めていた俺も入った事は無い」
「この都市の創始者の一人の息子、シズマ・ジェイ・ルシードでもかい?」
「信頼されてなかったんだろうな」
あっさりと答えて続ける。
「エネルギーを作り出す機械は、都市庁の最高機密だ。故に、そこに立ち入る事を許されているのはほんの一部の者だけだ。後は俺がしていたように、統制室から機械を動かす管理をする位だ」
マイヤが頷いて言う。
「ですから私も、四年前の潜入の時には色々な作戦を立てたんです」
文書のファイルを開きながら続ける。
「立てている段階で無理があると気付いてて止めたり、途中で諦めて引き返したり……。幾つもの案を没にしました」
「ですが、マイヤさんは確かに潜入して都市庁の最深部に入ったのですから、成功した方法があったんでしょう?」
「ええ。ありきたりかとは思ったんですが、都市庁の職員は数が多いので……。紛れ込んでしまえば案外気付かれないかなと」
海斗が真剣な顔をして言う。
「都市庁の職員に変装したんだね?」
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Reservoir Amulet