熱.14
「はい。都市庁の制服を着て、このルートを使って施設内に潜入しました」
再び地図の画面に戻り、そのルートを示す。
「以前シードジェスエネルギーを取りに行った場所、あそこから道が繋がっているんです。迷路のように入り組んでいますが、あらかじめ調べておけば問題無く入り込めます」
そして、不敵な笑みを浮かべて続ける。
「先日行った様子では四年前と変わってはいませんでした。私が潜入した為にセキュリティーは厳重になったかと思いますが、注意すれば行ける筈です」
「頼もしいね、マイヤちゃん」
「マイヤさんが言うと、何でも大丈夫な気がするから不思議ですね」
「じゃあ、それで行くか」
「ええ」
頷いたマイヤが振り向いてシズマと視線を合わせる。
「……どうした?」
「あ、いえ。何でもありません」
マイヤはすぐに目を逸らして答え、要と海斗が顔を見合わせた。
そして要が、今思い出したように言う。
「ああ、そうでした。僕はこれから用事があるので、これで」
「今からですか?もう夜遅いですよ」
マイヤが目を見張って尋ね、シズマは息を吐いて微笑む。
「それはまた、都合が良い急用だな」
「ええ。それじゃ、僕は速やかに行きますよ」
「しょうがないね。俺も付き合うよ」
溜息混じりに海斗が言い、残される二人に向かって声を掛ける。
「じゃあお二人さん、ごゆっくり」
部屋のドアが閉まると、マイヤは首を傾げた。
「要さんと海斗さん、どうしたんでしょう」
「……さあ、どうしたんだろうな」
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Reservoir Amulet