揺らめく海の都市.15


不意にざわめきが聞こえて顔を上げる。

廊下の少し向こうに、人だかりが出来ていた。

カメラを構える報道陣らしき人々と、その中心でインタビューを受けている男。

立ち上がって耳をすますと、その内容が聞こえて来た。

「長官!今回の事故について、どう思われますか」

「似たような事故が最近多発していますが、この事故との関連性は?」

「シードジェスエネルギーの安全性を疑う声も出ていますが、この事についてコメントをお願いします!」

長官と呼ばれた男は、しばらく経ってからようやく口を開いた。

「このような事故が起こってしまい、被害者の方、そしてご家族の皆様には大変申し訳無く思っております。事故の説明は秘書官にさせましょう」

すると、隣に立っていた同じく都市庁の職員と思われる青年が一歩進み出る。

見る限り、とても若い。

もしかしたら鎮真や要と変わらない位かもしれない。

「今回の事故については現在調査中です。今の段階では、これ以上お話しする事はありません」

「…………」

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