熱.17


まだ頼りない心は、互いを求めて呼び合うのに。

頼りないと思うから、全てをさらけ出せなくて。

「……寂しいんですか?」

「あの時も、お前はそう尋ねたよな」

この大きな瞳に、自分は弱い。

いつものように、笑って誤魔化せない。

「マイヤには、俺がどんな風に見えてるんだろうな。俺が何を考えて、ずっとこの都市に留まっていると思う?」

その言葉に、マイヤは微笑んで返した。

「シズマさんの本心は、シズマさんにしか分かりません。でも私は」

これだけは変わらないから。

ずっと、いつまでも。

「私は信じています。何が起こっても、シズマさんのことを」

「……お前は本当に、変わっていないんだな。強くて優しくて、全部さらけ出してしまいそうになる」

そしてそれを受け止めてもらえるのではないかと思ってしまう。

こんな自分の全てを。

「私、強くなんてありません。いつでも悩んだり迷ったり。四年前に都市庁に潜入した時も、凄く緊張して前の日は眠れませんでしたし。余裕なんて全然無いんです」

「……そうか。そうだよな」

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