箱船.4


潜入は、呆気ない程簡単だった。

マイヤの用意した地図を見ながら進み、時折ぶつかるドアのロックを解除しながら、無事に都市庁のエリアへと入り込んだ。

そこは人々が住む場所とは違い、無機質な金属の冷たさがむき出しになっていた。

「取り敢えず、此処までは無事に来れたね」

「しかし、何だか不気味な場所ですね」

静けさの中、足を進める。

「……久し振りですね、此処に来るのは」

低く呟いたマイヤに、シズマも同意する。

「ああ、そうだな」

隣を歩く凛とした横顔を見詰め、目を逸らす。

久し振りに来るこの場所で。

どんな事をしても、この手で終わらせる。









- 153 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet