夢の終わり.06


「君が本気で彼女や仲間を裏切ったのではない事位分かっている」

「何を言ってるんだ。本気じゃなくてあんな事が出来るかよ」

そう返すと、司はふっと笑った。

「ぬけぬけと言うな。四年前、都市庁を裏切る時もそう言っていただろう」

「そうだったか?生憎記憶に無いな」

「シズマ、君は本当に面白い。此処で失うのは惜しい程だよ……!」

「……っ」

銃弾を交わし、近くにあったドアを押し開けて中に飛び込む。

途端に警報が鳴り響き、はっとして辺りを見回す。

「しまった、この部屋は……!」

とっさに向きを変えると、銃を構えた司と目が合った。

「さようなら、シズマ」

銃声と共に、足元の床が大きく開いた。

自分に向けられた銃口と、司の姿が傾く。

体か深い海のような青に絡め取られると思った時、不意に懐かしい声が聞こえた。

『シズマさんはずっと……。一人で戦い続けているんですか?』

『今此処にいて、一人じゃない。此処に辿り着いた貴方が、全てです』

(……マイヤ?)

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