夢の終わり.06
「君が本気で彼女や仲間を裏切ったのではない事位分かっている」
「何を言ってるんだ。本気じゃなくてあんな事が出来るかよ」
そう返すと、司はふっと笑った。
「ぬけぬけと言うな。四年前、都市庁を裏切る時もそう言っていただろう」
「そうだったか?生憎記憶に無いな」
「シズマ、君は本当に面白い。此処で失うのは惜しい程だよ……!」
「……っ」
銃弾を交わし、近くにあったドアを押し開けて中に飛び込む。
途端に警報が鳴り響き、はっとして辺りを見回す。
「しまった、この部屋は……!」
とっさに向きを変えると、銃を構えた司と目が合った。
「さようなら、シズマ」
銃声と共に、足元の床が大きく開いた。
自分に向けられた銃口と、司の姿が傾く。
体か深い海のような青に絡め取られると思った時、不意に懐かしい声が聞こえた。
『シズマさんはずっと……。一人で戦い続けているんですか?』
『今此処にいて、一人じゃない。此処に辿り着いた貴方が、全てです』
(……マイヤ?)
- 169 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
表紙へ
ページ:
Reservoir Amulet