夢の終わり.07
『俺を、お前は恨むか?そうしてくれると有り難いんだが』
低く、囁くように響く声。
『お前が目を覚ます頃、きっと全ては終わってるさ。……終わらせてみせる』
哀しく、自分を責めるような。
『優しい夢を見て、眠っていてくれ』
(シズマさん……?これは夢?それとも……)
そこで目が覚め、はっとして体を起こす。
その途端、激しい頭痛に顔をしかめた。
ぼんやりとして、思考が働かない。
自分の額に手を当て、ふと体にかけられていた上着に気付く。
「この上着、シズマさんの……?」
直感的に、そう思った。
もしもそうだとしたら、あれは夢ではなかったのだろうか。
優しくて、何処までも哀しい声。
上着を抱き締めて辺りを見回すと、少し離れた所に取り上げられた筈の銃が置いてあるのが見えた。
(やっぱりシズマさん、来てたんですね)
息をついた時、激しい地震が長い間続いた。
「もう終わりが近付いてますね」
そして、こんな罪にまみれた自分も、もう。
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