プリズム.14
今もそれは変わらない。
自分も全てを賭けて、彼女を未来を信じよう。
彼女がそうしてくれたように。
扉を開けても、残った欠片を手にしても。
そこに彼女の声が射し込むから。
光が暖かく射し込むから。
そこにあるのがどんなに哀しい記憶でも、きっと七色に輝く。
居場所さえも見失って逃げ込んだ絶望に、彼女の存在があるから。
握り締めた欠片は輝いて、暗闇にも七色の虹を架けて行く。
欠け落ちた心に色を付けて行く。
微かな光が、いつも自分を照らし導き続ける。
随分長い間彷徨って、いつしか涙を忘れて。
それでも。
諦めない事を、彼女が教えてくれたから。
『いつも、私が味方でいます』
あの笑顔が好きだから、絶対に守る。
微笑みは驚く程、簡単に壊れてしまう事もあるから。
守りたい、大切な人を。
そして、彼女の願いを。
あの頃から今に繋ぐ願いを。
全てはあの微笑みと、彼女が確かに自分を信じた時間の為に。
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Reservoir Amulet