プリズム.14


今もそれは変わらない。

自分も全てを賭けて、彼女を未来を信じよう。

彼女がそうしてくれたように。

扉を開けても、残った欠片を手にしても。

そこに彼女の声が射し込むから。

光が暖かく射し込むから。

そこにあるのがどんなに哀しい記憶でも、きっと七色に輝く。

居場所さえも見失って逃げ込んだ絶望に、彼女の存在があるから。

握り締めた欠片は輝いて、暗闇にも七色の虹を架けて行く。

欠け落ちた心に色を付けて行く。

微かな光が、いつも自分を照らし導き続ける。

随分長い間彷徨って、いつしか涙を忘れて。

それでも。

諦めない事を、彼女が教えてくれたから。

『いつも、私が味方でいます』

あの笑顔が好きだから、絶対に守る。

微笑みは驚く程、簡単に壊れてしまう事もあるから。

守りたい、大切な人を。

そして、彼女の願いを。

あの頃から今に繋ぐ願いを。

全てはあの微笑みと、彼女が確かに自分を信じた時間の為に。









- 190 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet