機械.13
潜水艦がゆっくりと浮き、脱出口に向かって滑るように動き出した。
その後を追うように、炎がつい先程まで皆がいた場所を舐め尽くして行く。
そして海へと飛び出した瞬間に脱出口は爆発し、静かな海の中に煙を吐いた。
潜水艦は海の中をライトで照らしながら浮上し、やがて信じられない程穏やかな海面に浮いた。
「……はあ、よくもまあ、無事に脱出出来たものですね」
しばらくして、要が深く息を吐いた。
「ああ。まさに間一髪だったな」
額の汗を拭いながらシズマが言い、同じく安堵した様子のマイヤがふと思い出したように口を開く。
「要さん、海斗さん」
「はい?」
「どうしたんだい、マイヤちゃん」
「これまでに生きて来た人達が都市庁の真実を暴く事は、決して無駄じゃなかった。だから、私達は無事に生き残れたんですよ」
沢山の人達の想いを受けて。
諦めない強さをくれた。
話し掛けられた二人は驚いたようにマイヤの笑顔を見て、それから微笑み返した。
「有り難うございます、マイヤ」
「みんな無事に生き残れたんだ。それだけで充分さ」
シズマが今も崩壊を続ける海上都市、シードジェスの方を見る。
「……きっと、あのまま沈んで行くんだろうな」
「そうですね」
マイヤも視線を動かす。
シードジェスエネルギーの光で照らし出された都市の方へと。
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Reservoir Amulet