機械.14
「こうして見ると、綺麗ですね。きらきら光ってる」
「あれは想いから生まれた力だからな。人は皆、あんな澄んだものを抱いてるんだ」
人は誰でも皆。
本質は、その核はきっと。
澄み渡り輝きを放つ、綺麗で暖かな想いで構成されている。
「良い事を言いましたね、シズマ!」
突然要が声を上げ、興奮したように続ける。
「シードジェスエネルギーは元々、人の美しい想いから生み出されたもの。人の秘める力と科学が融合すれば、夢のエネルギーだって作り出せるかもしれません。これからも研究する事は沢山ありますよ!」
「今からかい?熱心だね」
海斗は呆れた口調で言いながらも、楽しそうに微笑む。
「何を言っているんです、君だって気になるでしょう」
「そりゃそうだけどさ。まずは救助してもらうのが先だろう?」
操縦席で救助信号を発信しているシズマに、司が後ろから声を掛ける。
「良かったのか?あの都市が沈んで」
「ああ。これでやっと終わったんだからな」
シズマはふっと息をついて、隣のマイヤの方を見た。
「一番守りたかったものは守れたしな。後はシードジェスエネルギーの研究さえ続けて行ければ良いんだ」
その言葉に頷き返したマイヤが、そっと尋ねる。
「もしもいつか、完全なシードジェスエネルギーが出来たら、どうしますか?」
「そうだな。守って育てて行けたら良いよな。優しいやり方で、俺達の住むこの世界の、かけがえのないものをさ」
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Reservoir Amulet