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地に倒れる巨大な体。
羽が無く、代わりに針を持つ翼。
もう歌わぬ鳥。
空を飛ばぬ鳥。
それでも。
「……ごめんなさい」
そう呟いた小さな声は、静嵐の耳にも届いた。
分かっているのだ、痛い程に。
あの怪鳥に非は無い事を。
狂ってしまったのは、人間のせいだ。
牙を向く自然を創り出してしまったのは、他ならぬ人の業によるのだ。
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希望の羽
後書き
Reservoir Amulet