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「お帰りー、二人共!」

「…………」

「ただいま帰りました」

建物に入って来た二人に怪我は無く、いつもの様子でほっとする。

興味無さそうな顔で横を向いている静嵐。

きっちりと頭を下げて挨拶した後、気遣う瞳を向けて来る霄瓊。

「少しは休めましたか?湧碕さん」

「おう、ばっちりな!ありがと、霄瓊ちゃん。その優しさが沁みるよ」

「……いえ。私、優しくなんて」

首を振って小さく呟いた少女を、何とも言えない思いで見詰める。

霄瓊が身に付けている衣服には、黒ずんだ染みがあちこちに付いていた。

それは髪にも顔にも飛んでいる。

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