玉響


強い意志を込めて太刀を振りかざす。

前に駆け、勢いをそのままに斬り込む。

刃は月光を反して煌きながら、妖魔の足を落とした。

地に響くような声を上げて、妖魔の両眼がぎらりと光る。

慣れていなければ、それだけで身がすくむだろう空気を受けて、笑みを深くする。

やるしかないのだから。

まだ、倒れる訳には行かないのだから。

選択肢は一つだけ。

戦って、勝つしかない。

今度は腕の一本を落とそうと、再び地を蹴る。

こちらに向けて振り下ろされた腕を避けると、耳の横の空気が鋭い音を立てる。

すぐさま、これを好機と太刀を振った。

しかし途中で体勢を立て直した為に僅かに浅く、斬り落とすには至らなかった。

より一層凶暴さを増した咆哮が響き渡るの同時に、再度振られた腕が眼前に迫る。

避け切れないと瞬時に判断し、太刀で受けようとした時だった。

激しく放たれる殺気と共に、白刃が閃いた。


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Reservoir Amulet