「巫女さんに、貸してもらったんです」

「……巫女さん?」

荷葉は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに微笑んだ。

「そうですか」

「え、信じてくれるんですか?もしかして、知り合いとか?」

あまりにあっさりとした反応に、思わずそう尋ねる。

すると荷葉は、意味有りげな笑みを浮かべたまま言う。

「直接お会いした事はありませんが。有名な方ですから」

それから、腰を上げてすぐ側まで近付いて来る。

「僕も見せてもらって良いですか?君の刀を」

「あ、はい。勿論です」

荷葉は自分の太刀と共に部屋の隅に置いてあった刀を手に取る。

「……綺麗な刀ですね」

「出来たらあの巫女さんにもう一度会って、貸してもらったお礼を言えたら良いんですけど。それから、もう少し貸して下さいってお願いもしたいですし」

「大丈夫でしょう。その巫女が君にこれを渡すという事は、こうなると分かっていたでしょうし。縁があれば、また会えますよ」

そう言って、刀を鞘に納める。

桔梗も太刀をバッグに仕舞いながら、新たな疑問を口にする。

「妖魔とは、これまで一人で戦って来たんですよね。あんなものを他の人が見ていたら騒ぎになっていると思うんですけど……。よく表沙汰にならずに対処して来ましたね」

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