追憶


何もいわずに、傷付けて待たせて。

それでも会えただけで良いと。

そう言ってくれるのか。

この温もりを、優しさを。

受けても良いのだろうか。

迷いはまだ、消えないけれど。

腕を動かして、華奢な体を抱き締める。

「僕も、君に出会えて良かった」

今はまだ、それしか言葉に出来ない。

駆け巡る感情と想い出は、まだ上手く言葉に出来ない。

それでも、この温もりだけで良いと思える。

温もりを溜息を涙を分け合って、側にいる。

側にいられる。

それがどれ程、尊いのか。

痛い位に、分かるから。

今はただ、熱を分け合うように側で。

悠久と刹那さを感じよう。









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