追憶


四人で社の石段に腰を下ろして、緑茶を飲む。

今日会ったばかりなのに、ずっと前からの友人のようで。

やがてそれぞれの湯飲みが空になっても、月明かりの下で他愛の無い話をした。

出会って間も無いのにこんなに話が弾むのも、不思議な感覚だ。

けれど楽しい時間にも終わりは来る。

桔梗と目が合って、頷いて切り出す。

「じゃあ、僕達はそろそろ……」

「遅くまで有り難うございました」

立ち上がりながら頭を下げると、大地と翼も腰を上げて言う。

「またいつでも来てくれ」

「待っていますね」

少し寂しそうな表情をしながらも、微笑む二人と握手を交わす。

出会えて良かった、この人達と。

例え本来は交わる筈の無かった縁だとしても。

出会えた事実に感謝する、心から。

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