追憶
四人で社の石段に腰を下ろして、緑茶を飲む。
今日会ったばかりなのに、ずっと前からの友人のようで。
やがてそれぞれの湯飲みが空になっても、月明かりの下で他愛の無い話をした。
出会って間も無いのにこんなに話が弾むのも、不思議な感覚だ。
けれど楽しい時間にも終わりは来る。
桔梗と目が合って、頷いて切り出す。
「じゃあ、僕達はそろそろ……」
「遅くまで有り難うございました」
立ち上がりながら頭を下げると、大地と翼も腰を上げて言う。
「またいつでも来てくれ」
「待っていますね」
少し寂しそうな表情をしながらも、微笑む二人と握手を交わす。
出会えて良かった、この人達と。
例え本来は交わる筈の無かった縁だとしても。
出会えた事実に感謝する、心から。
- 197 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet