再奥


今ではすっかり常連となったレストラン、『guardian』のドアを開ける。

すると、すぐに荷葉が近付いてきた。

「いらっしゃいませ、桔梗さん」

「荷葉さん、お疲れ様です」

軽く頭を下げて挨拶をした後、思わず荷葉の笑顔を見詰める。

「何かありましたか?何だか嬉しそうですね?」

「……参りましたね。桔梗さんには見抜かれてしまいます」

「え?いえ!そんな事無いですよ。何となくそう思っただけで」

荷葉の考えなど、普段は全く読めない。

昔から、根底はとても優しくて真っ直ぐな人というのは知っているけれど。

「実は、桔梗さんに会って欲しい人がいるんですが」

そう言って、窓際のテーブルを示す。

そこには、一組のカップルがいた。

こちらを見ると、親しげに声を掛けて来る。

「初めまして。結崎桔梗さんですね?」

「こちらへどうぞ」

「あ、はい」

誘われるまま、長い黒髪の少女の隣に腰を下ろした。

テーブルの側に立った荷葉が、疑問に答えるように紹介してくれる。

「こちらは竜崎蒼さんです」

向かい側に座る、明るい色の瞳をした青年が微笑む。

「竜崎です。宜しく」

「そしてこちらが、都築華憐さんですよ」

隣の少女は可愛らしく笑って言った。

「宜しくお願いします、桔梗さん。私達は貴方がたに会いに来たんです」

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