最奥


新たな出会いがもたらすもの。

幾つもの世界が混ざり合い、繋がるこの時に。

今だからこそ、出来る事があるのかもしれない。

真剣な眼差しを交わして、それからふっと息をつく。

「とにかく僕達は、これまで通り出来る事をして行きましょう」

「ええ。そうですね」

車に乗り込み、夜の街を走り出す。

気になる事はあるけれど、今の出来る事を一つ一つ。

やって行こう、この手で。

世界とか、理とか。

とても手に負えないような大きく重い事ばかりを考え過ぎたら。

潰されそうになって、きっと。

彼女の微笑みは壊れてしまうから。

出来る事を一つ一つ、二人でやって行こう。

もう、傷付けたくはないから。








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