恋
その日は会わせたい人がいるという荷葉の運転で、少し離れた場所にあるファミリーレストランへと向かった。
席について、メニューを開く。
相手が来るまでまだ時間がかかるという事だったので、先に食事をしながら待つ事にした。
それぞれ注文を済ませてから、向かいに座る荷葉に尋ねる。
「会わせたい人って、どういう方なんですか?」
「僕の大学時代の友人ですよ。今は刑事をやっているんですが、相談したい事があるそうで」
「仲が良いんですね」
そう言うと、荷葉は水を飲んでから微笑んだ。
「まあ、そうですね。よくつるんでいました。今でも時々飲みに行く仲ですよ」
「せっかくお友達と会うのに、私がいても良いんでしょうか」
「勿論ですよ。彼の相談したい事は、恐らく僕達二人に関係あるでしょうから」
それはつまり、妖魔に関する事だろうか。
考え込む内に、料理が運ばれて来た。
荷葉はパスタとサラダとスープのセットで、自分のは野菜炒め定食だ。
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Reservoir Amulet