その友達はまだ何やらぶつぶつ言いながらも、荷葉の隣に腰を下ろす。

そして、改めて桔梗に向かって頭を下げる。

「お待たせしてすみません。僕、繁森守といいます」

「初めまして。結崎桔梗です」

慌てて挨拶を返すと、守は期待に満ちた様子で身を乗り出して来た。

「それで早速ですが、荷葉とはどういう関係ですか?」

「どういう……」

そう訊かれると、何と言えば良いのか困る。

勿論恋人ではないし、かと言って友人や知り合いと表現するのも違う気がする。

答えに迷っていると、守は更に瞳を期待で輝かせた。

「ま、まさかかなり進んでるとか?結婚間近とか。プロポーズの言葉は何でした?」

その時、バシンと音を立ててメニューが守の前に広げられた。

「下らない事を言ってないで、さっさと何を頼むか決めろ」

桔梗が初めて見るような怒りのオーラを纏う荷葉に、新しい友人は気にせずに言う。

「別に良いだろ?嬉しいんだよ。お前もてるのに、全然女に興味無いって感じだったから。まさか男が好きなんじゃないかって思ってたんだよ」

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