恋
次第に道は細くなり、緩やかな坂道になる。
更に歩き続けると、舗装された道は終わった。
その先は草木が繁る細い山道になっている。
桔梗の先に立ち、薄暗い中へと足を踏み入れる。
「大丈夫ですか?桔梗さん」
「はい。これ位なら全然平気です」
「頼もしいですね」
それからしばらく進んだところで、桔梗が手を伸ばして服を掴んで来た。
「どうしました?」
立ち止まって尋ねると、きつく服を掴んだまま答える。
「あの、誰かの泣き声が聞こえるような……」
「え?」
言われて耳を澄ましても、何も聞こえない。
「もしかして、私だけですか?」
「今のところはそのようですね。何処から聞こえます?」
「まだ先です。このまま進んで……」
桔梗の言葉に、再び歩き出す。
険しくなる山道に、額に汗が浮かぶ。
体は熱いけれど、立ち込める空気は益々冷たく、重くなって行くようだ。
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Reservoir Amulet