兆し.19
人と契約し、未来を変えるという目的で動くのも全て。
仕事で命令されたのでなければ、こんな面倒な事をする訳が無い。
「だから毎月給料が出る」
「はあ、そうなんですか。何だか会社みたいですね」
感心したように言った霄瓊が、ふと気付いたように静嵐を見る。
「という事は、未来を変えて人間を助けるというのはお仕事なんですよね」
「それがどうした」
「じゃあ、静嵐の本当にやりたい事は何ですか?」
不意に投げ掛けられた質問に、思わず静嵐の足が止まった。
真っ直ぐに見詰めて来る瞳は静かで強く、夜明けの空を思わせる。
「未来を変えるのが静嵐の願いでないなら、貴方の本当の願いは何ですか?」
- 107 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
表紙へ
ページ:
Reservoir Amulet