兆し.19


人と契約し、未来を変えるという目的で動くのも全て。

仕事で命令されたのでなければ、こんな面倒な事をする訳が無い。

「だから毎月給料が出る」

「はあ、そうなんですか。何だか会社みたいですね」

感心したように言った霄瓊が、ふと気付いたように静嵐を見る。

「という事は、未来を変えて人間を助けるというのはお仕事なんですよね」

「それがどうした」

「じゃあ、静嵐の本当にやりたい事は何ですか?」

不意に投げ掛けられた質問に、思わず静嵐の足が止まった。

真っ直ぐに見詰めて来る瞳は静かで強く、夜明けの空を思わせる。

「未来を変えるのが静嵐の願いでないなら、貴方の本当の願いは何ですか?」

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