戦いの夜.05


「何だ何だ、来たと思ったらまた行くのかー?」

「多分、外の様子を調べるついでに狩りをして来るつもりなんですよ。じゃあ、私も行きますね」

「あ、ああ……。気を付けて」

頭を下げてから静嵐の後に続く霄瓊に手を振りながら、湧碕はふと不安を感じた。

出て行く二人の後ろ姿が、何故かとても遠くに思える。

もう二度と戻って来ないような、もう会えないような。

縁起でもないと、すぐに打ち消したけれど。

自然は人の意志で制御など出来ず、容赦無く襲い掛かる。

そこに情けなど一切無い。

何故なら、美しかった自然がこんな状態になってしまったのは人の行いによるのだから。

どんなに腕が立っても、それが役に立たない時もある。

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