戦いの夜.06


「………大丈夫、だよな?」

自分に言い聞かせるように呟いても、湧き上がる不安は簡単には消えない。

大丈夫な筈だ、きっと。

また何でも無い事のように帰って来て。

静嵐はいつもの仏頂面を、霄瓊は笑顔を見せてくれるに決まっている。

あの二人が突然いなくなるなんて、あってはならない。

まだ何の返礼も出来ていないのだから。

いつか何かを返せる時が来るとも思えないけれど。

とにかく今は、彼等を信じて帰りを待っていよう。

湧碕は無理矢理に不安を振り払い、いつも見張りをしている場所へと向かった。

二人が帰って来た時に、すぐに見付けられるように。





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