戦いの夜.11


静嵐は、咄嗟に後ろにいる霄瓊を右腕で抱えて跳躍した。

その瞬間に、今まで二人が立っていた地面から砂が巻き上がる。

現れたのは、巨大な生物だった。

大きな蟻のような姿を見て、霄瓊が呟く。

「あれは初めて見ました。静嵐はどうですか」

「同じだ」

少し離れた場所に霄瓊を下ろしながら、静嵐は短く答えた。

これはやはり、人に牙を向く世界の激しさが増しているという事か。

だが、どうであろうと関係無い。

「倒すぞ」

「……はい」

言い放って生き物の方に向き直ると、先程までとは全然違う声が応じた。

- 126 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet