戦いの夜.13


だから今の自分の存在が、かつての願いは果たされたのだと教えてくれる。

ならば、それで充分だ。

これから先、どれだけの犠牲を積み重ねて、どれだけの死を背負って行くとしても。

それを悔やまない程の願いの代償なのだろう。

きっと、以前の自分はその時の選択を後悔はしないだろう。

ふと視線が向いた先に、両手を胸の前で組み合わせて立つ霄瓊がいた。

彼女が操る力は的確に静嵐を動かし、生き物と戦う術を手足に送る。

あの娘も、いずれは犠牲となるのか。

そう思った時、視界の隅で霄瓊の顔が僅かに歪んだ。

はっとして見ると、その白い顔には汗が浮かんでいる。

やはり立て続けの戦闘で無理をさせ過ぎたか。

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