戦いの夜.14


限界が近い筈だ。

これ以上は戦いを長引かせる訳には行かない。

次で決める。

足に力を込めて跳躍し、振り下ろす。

徐々に与えていたダメージと重なって、生き物が砂地に倒れて動かなくなった。

霄瓊が組んでいた手を解き、深く息をつく。

いつもより白く見える頭を軽く振り、ふらつく足で何とか体を支えて静嵐に目を向ける。

「有り難うございます。やっぱり強いですね、静嵐は」

「……いや」

儚い微笑が、何故か胸に引っ掛かったから。

静嵐は気付かなかった。

倒れた生き物の足の一本が、音も無く動いて砂の中に潜ったのを。

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