戦いの夜.19


「どんな思いも願いも、強ければ簡単には消えない。だからこそ」

地響きに足を止め、銃を構える。

砂の中から現れたのは怪鳥【かいちょう】と呼ばれる生き物だった。

羽を持たず、空を飛ばず。

奏でる歌さえも忘れ、獲物を捕らえる事だけに特化した。

哀しき鳥の姿。

霄瓊は怪鳥の動きを見据えて銃を撃った。

血と体液を振り撒きながら倒れた怪鳥を見て顔を歪める。

「いつまでも心を縛り、不幸を生む事さえある。それでも、それを悔やまない程に熱く静かに燃える」

心の奥深くで燃え上がる静かな嵐がある事を知っているから。

その為に全てを捨てた潔さで、越えて行く。

- 134 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet