戦いの夜.24


無意識に伸ばした指先が、柔らかな何かに触れたのを感じて目を開ける。

まず視界に入ったのは、剥き出しのコンクリートの高い天井だった。

湧碕達が住むビルの中だとは分かったが、どうやって此処まで帰って来たのか覚えていない。

ぼんやりとした頭のまま体を起こすと、首と肩の辺りに鋭い痛みが走った。

それで、自分が生き物にやられて意識を失った事を思い出す。

今も痛みはあるが、きちんと手当てされているのを知って眉をひそめる。

誰かが体に触っても気が付かなかったのか。

これ程深く眠ったのは、いつ以来だろう。

考えながら、自分がずっと何かを握っているのを思い出して目を向ける。

その先では霄瓊が、静嵐が寝かされている固く大きな瓦礫に身を寄せて寝息を立てていた。

求めるように掴んでいたのが霄瓊の手だと知り、慌てて手を引く。

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