戦いの夜.28


何故か息を止めて見守る中で少女は目を開き、ぼんやりとした顔で静嵐の方を見た。

「あれ……静嵐。おはようございます」

「…………」

おはようなんて言っている場合ではないだろう。

静嵐の心の中の突っ込みが伝わったのか、霄瓊は慌てたようにはね起きる。

「おはようじゃないですよ、静嵐!何起きているんですか、寝ていないと駄目ですよ!」

そう叫ぶ霄瓊も傷だらけでぼろぼろだ。

「私は平気です。それよりも静嵐の方が大変でしょう。生き物に噛まれて血が、毒が……!」

「……これ位なら問題は無い。すぐに治る」

静嵐は、冷めた瞳で淡々と続ける。

「俺が簡単に死ぬ体ではないと、お前も知っていただろう。無理に連れ帰らなくても、放っておけば良かったんだ」

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