クリスマス.07


その日の仕事を終えて、外に出た所で立ち止まる。

本当なら静嵐を呼ばなくてはならないという事は分かっていた。

しかし、今はどうしてもその名を口に出来ない。

目に映るのは煌めく通りと、恋人達の寄り添う姿。

この中を静嵐と歩くのが、どうしても怖い。

笑顔を作り続けていられるか、不安で。

不意に泣き出してしまいそうで。

そんな事になれば、今までの行いが無に還ってしまう。

最悪の場合、こちらの企みが気付かれるかもしれない。

これだけは、何としても隠し通さなければ。

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