クリスマス.14


どうしてこの娘は、どうでも良い事ばかり気にするのだろう。

静嵐は溜息をつき、妙に明るい理由が分かった通りを見回した。

丁度目に映ったファーストフード店に入る。

「せ、静嵐!?」

驚く霄瓊を無視して列に並び、チキンを買ってさっさと外に出る。

「静嵐、四人分なんて誰が食べるんですか!」

横で何か言っている霄瓊を相手にせず、今度は通りを渡った先にあるケーキ屋に足を向けた。

先程の店と同じような混み具合にはうんざりしたが、辛抱強く待ってケーキを購入する。

「1ホールなんてどうするんですか!静嵐、甘い物苦手でしょう」

相変わらず何か言いながら袖を引っ張って来る霄瓊を全く気にせず、通り掛かった雑貨屋の店先で売られているクリスマスツリーを見付けて立ち止まる。

- 159 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet