クリスマス.15
「駄目ですよ。こんな大きなツリー、買っても持って帰れませんから」
静嵐の意図を察したのか、霄瓊が素早く口を挟んで来た。
「俺を見くびるな」
「え?いえ、そうではなくて。こんな大きいツリーを何処に飾るんですか。静嵐の寝る場所が無くなってしまいます!」
青い顔で必死に止められて、それもそうかと考え直す。
「あれならどうだ」
視線を巡らせ、店の中に並んでいるテーブルに乗る小さなツリーを示した。
「あ……。可愛いですね」
思わず顔をほころばせた霄瓊を見て、それ以上は聞かずに店に入る。
「このお店、ツリーだけじゃなくて可愛い物が沢山ありますね」
先程まで一人で慌てていた事などすっかり忘れた様子で、霄瓊は楽しそうに店内を見回す。
その視線が、ある一点に止まった。
「何か気になるのか」
尋ねると、はっとしたように首を振る。
「いいえ、何でもありません」
静嵐はしばらくその顔を見てから、持っていた袋と箱を霄瓊に押し付けた。
「これを持って外で待っていろ。買ったら行く」
「あ、はい。分かりました」
素直に頷いた霄瓊が荷物を抱えて店を出て行った後、先程彼女が気にしていた物を見る。
そこにあるのは、寄り添う一対の翼。
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Reservoir Amulet