クリスマス.17
店で買った物だからか、味が濃い。
いつも霄瓊が作る質素な食事の方が、腹は立つが口に合うのは認めざるを得ない。
そんな事を考えながら黙々と食べ進んでいると、霄瓊が神妙な顔で訊いて来た。
「あの、どうして急にクリスマスを祝う気になったんですか?興味無さそうでしたよね」
「祝いたかったんだろう?」
逆に問い掛けられた霄瓊は、不意を突かれたように硬直した。
「え……。あの、それはつまり」
硬まったまましばらくの間言葉を探し、それから諦めたように口を閉ざす。
どうやら何を言うべきか決まらなかったらしい。
再び沈黙が降りた食卓に、食器が触れ合う音だけがやけに大きく響く。
霄瓊が何を考えているのかはさっぱり分からないが、その表情が何となく沈んでいるのは分かった。
普段から感情をあまり表に出さない娘だし、心も揺れない為に最初の内は何を思っているのか全く理解出来なかったけれど。
今では僅かな変化に気付くようになって。
その事には、自分でも驚いてしまう。
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