クリスマス.18


食事を終えると、霄瓊は丁寧に頭を下げた。

「ご馳走様でした、静嵐」

「よく食べたな」

我ながら買い過ぎたかと思い始めていた静嵐の言葉に、霄瓊が真面目に答える。

「折角静嵐が用意してくれたお料理ですから。それに……この先の未来がどうなるのかを知っていると、食べ物がある事に自然と感謝出来ます」

知っているから苦しむ事もあるけれど、学んだ事も多い。

「だから、私に出来る事があるのなら何でもやります」

あの未来を変える為に。

いずれ訪れる滅びの終末を。

淡々と語る少女の顔が、向こうの地で眠り続ける少女のものと重なる。

自分に人々の暮らしを守る力があると知ったなら、この娘は恐らく迷わない。

迷わずに、自分の生を使い切ろうとするだろう。

それは利用するのには都合が良い特質の筈なのに。

どういう訳か、気持ちが落ち着かない。

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