鎖.04
その時、一旦休もうとビルに向かっていた静嵐が急に立ち止まった。
「……?どうしましたか、静嵐」
足を止めて尋ねると、静嵐は露骨に顔をしかめる。
しかしその目は霄瓊ではなく、ビルの方に向けられていた。
「静嵐?」
再びの呼び掛けにも応じず、静嵐がいきなり体の向きを変える。
「えっ?ちょっと、何処に行くんですか!」
慌てて追おうとした霄瓊の後ろから、穏やかな声が聞こえた。
「おや、駄目ですよ。女性を置いて行っては」
「え……」
何処かで聞いたような声の主を確かめ、目を疑う。
- 168 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
表紙へ
ページ:
Reservoir Amulet