鎖.04


その時、一旦休もうとビルに向かっていた静嵐が急に立ち止まった。

「……?どうしましたか、静嵐」

足を止めて尋ねると、静嵐は露骨に顔をしかめる。

しかしその目は霄瓊ではなく、ビルの方に向けられていた。

「静嵐?」

再びの呼び掛けにも応じず、静嵐がいきなり体の向きを変える。

「えっ?ちょっと、何処に行くんですか!」

慌てて追おうとした霄瓊の後ろから、穏やかな声が聞こえた。

「おや、駄目ですよ。女性を置いて行っては」

「え……」

何処かで聞いたような声の主を確かめ、目を疑う。

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