鎖.06
「いいえ、そんな事は。最初に静嵐を呼び出したのは私ですから。そして、契約する事を選んだのも私です。また、こうして普通なら知らないで終わっていた筈の未来の実状を知る事も出来ました。謝って頂く事など、何一つありません」
「お前……」
いつに無く多くを語る霄瓊に驚いた静嵐に、柔らかな微笑が返される。
「辛い事も確かにあったけれど、それだけじゃなかった。私はそう思います、静嵐」
「…………」
「おや、どうやら無粋な真似をしてしまったかな。僕の心配は無用だったようですね」
黒曜はそう言って笑い、辺りに目を向ける。
「しかし、こちらは中々深刻なようですが」
荒れ果てた惨状を見回してから、ふと気付いたように霄瓊に視線を戻した。
「いけない、こんな所で立ち話をしている場合ではありませんでしたね。霄瓊さん、お疲れでしょう。取り敢えず中に入りましょう」
「はい、店長さん。静嵐も休まないと」
黒曜がいるのならずっと外にいると言い出しそうな気配を察した霄瓊は、静嵐の服を掴んで促した。
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Reservoir Amulet