鎖.11


「しかし、疑問に思った事はありませんか。どうしてこれ程好都合な存在が、この時に君を呼び契約を結んだのか」

「……何が言いたい」

「僕達は世界の理に反した者です。だから偶然が我々に都合良く動くなんて事は有り得ない。そう考えると、彼女の存在は不自然なんですよ。可愛らしい外見に騙されて油断していると、痛い目に遭うかもしれません」

普段は決して見せない奥深くで、何を企んでいるか分からない。

今まで人間の黒い部分ばかり見て来たからだろうか。

何の見返りも求めずに、ただ人の為に在るなど考えられないから。

本能が、告げる。

霄瓊は油断出来ない。

こちらが傷付けるより前に、壊される。

それだけの力を、持っているから。





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